子育てと息抜き / Child-raising and short break

電通問題もなんのその、仕事に忙殺されながらも、家族との時間、自分の息抜きの時間について、考えたこと、実践してみたことを書いています。

ワインを少々

もともと、和食店やレストランなどを食べ歩ることは好きで、パリに赴任するまでは和食と日本酒や焼酎の取り合わせで食事をすることが多かったです。それにワインは日本で飲むと安くないですから。

 

ところがパリに赴任してから一転。素敵なワインとの出会いがあり、少しずつワインを飲み始めました。帰国した今でも2週間に1本くらいのペースでワインを飲んでいます。

今日は飲んだワインとその産地について、パリ駐在時代の話などを交えつつ、書いていきたいと思います。

 

今日の一本

パリでワインを飲み始めるきっかけになった白ワインを最初に取り上げたいと思います。

 

生産者:Domaine Leflaive
    (ドメーヌ・ルフレーヴ)

生産地:Puligny-Montrachet 1er Cru Le Clavoillon
    (ピュリニーモンラッシェ・プルミエ・クリュ・ル・クラヴァイヨン)

生産年:2006年

葡萄:Chardonnay(シャルドネ)100%

価格:98.00ユーロ(当時のレートで10,000円くらい)

 

当時、上司に誘われてワインセールに参加しました。セールを開催していたお店は、 Les Caves de Taillevent(レ・カーヴ・ド・タイユヴァン)というパリの星付きレストランの系列店で、小腹が空いていたのでワインの試飲に付く軽食を目当てに参加した(笑)。

 

ところがワインのあまりの美味しさに感動!

素人の僕が書くのもはばかられますが、あの時飲んだワインは格別で、清楚な白い花を連想させるような鮮烈な香と澄んだ味に心打たれました。家で独り待つ妻にも飲ませたいと思い、大枚をはたいていくつかワインを買いました。

 

いまから思えば、随分剛毅なお金の使い方をしたものだと反省しきりですが、その甲斐あって、いまでも二人で楽しめる趣味を増やすことができました。それにいまこのワインを日本で飲もうとすると当時の1.5~2倍も支払わされることになりますから、そのことを考えればいい買い物だったと思います。

 

こんな素晴らしいワインを作る生産者と畑について素敵な紹介ビデオYouTubeにアップされていたので、シェアします。特に抜けるようなブルゴーニュの青空の下に薄緑色の葡萄畑が広がる景色が美しいです。そんなブルゴーニュの思い出についてはまたの機会に。

 

 今日の夕食のお手軽な鮭のホイル焼きを作らなくては。

子どもの教育(3)

いつものように、2番目の男の子の水泳教室のお迎えに行ったときのことです。自転車の後ろに乗せて、少し長い信号を待っていると息子が「『耳をすませば』の聖司と雫のように…お父さんも僕を乗せてあんな坂(とても急な坂)を登れる?」と訊かれました。以前、本でこの作品を読み聞かせたことを覚えていたようで、そこからの問いかけでした。

 

ご存知の方も多いと思いますが、作中でその坂を登るシーンはクライマックスにあたり、主人公の二人にとってとても大切な時間として表現されています。年少の子どもが、そんなシーンから何を感じとったのか、少しドキリとさせられました。それに息子は、図らずも「…」の部分で結構なタメを入れて話してきたので、殊更にやきもきさせられました。結局、自分を乗せて登れるか、ということを知りたくて、登ってほしくて聞いてきたわけですが…。自分の子どものこととなると冷静に考えることが難しくなるときがありますね。

 

子どもの教育3回目は、教養についてです。僕自身は、長い間、この言葉の意味を字面から文化的な知識や理解というくらいにしか考えていませんでした。そうした知識や理解をもとに得られる心の豊かさということも含めて、この言葉の中には含まれていることを知り、大切にするようになりました。

教養があること 

教養は社会生活を営むうえで必要なものとしても論じられますが、つまるところなかったからといって生きられないということはありません。

例えば、子供の教育(2)で紹介した「ノブレス・オブリージュ」という言葉や考え方を知らなくても生きていけます。ただ、この長い人生で、お金はなくても時間ばかり余っている時や八方ふさがりで壁にぶち当たり、迷った時など自分の生き方や目的について向き合わざるを得なくなるときは必ずあるものです。そんな時に、自身の考える幅を広げ、助けになってくれるものとして、家族や親しい友人だけでなく、教養もその一つになってくれると思います。

 

今日取り上げたことはあくまで一つの例です。もともと、教養事態を身に着けることに分かりやすい「得」はないと思います。僕自身、これからの人生の時々で「よかったな」と思えるものだと思っています。

子どもの教育(2)

平昌オリンピック、日本時間で夜中の放送にもかかわらずニュースでも大きく取り上げられ大盛況ですね。フィギュア・スケートの羽生選手の完全復活がこの流れを後押ししていますし。

一部メディアでは、日本とほとんど時差のない平昌での開催でも放送時間が夜中なのは、欧米諸国の昼の時間に合わせて、それらの視聴率を上げるねらいがあるようです。欧米諸国の視聴率を上げることに成功したかどうかは定かではありませんが、これだけ日本で盛り上がっていることを考えれば、日本の夜中の放送であっても国内の視聴率は相応に確保できるのでしょうからTV局関係者の方はひと安心というところでしょうか。

 

さて、子どもの教育第2弾。前回の記事では子どもの教育に取り組むにあたり、大切にしている六つのことについて書きました。今回はそのうちの「1. 奉仕の心を持つこと」について、もう少し掘り下げて書きたいと思います。

奉仕の心を持つこと

自分ではない誰かのために利害を捨てて尽くすことは、大人でもなかなかできることではありません。一方で、年を重ねるごとにいまの生活が多くの人の支えがあって成り立っていることを強く感じるようになります。

うまく想像できない人は自分が死んだときに自分のことを思って泣いてくれる人、そこまでいかなくても心配したり、気に掛けてくれる人というのは必ずいるはずです。普段なかなか意識することができないかもしれませんが、そういう自分の「周りの人たち」と自然と上手に生きていくためにも大切な心持ちだと思います。

 堅苦しいことを書きましたが、実践することは簡単なことからにしています。例えば、マンション住まいなら、共同スペースの清掃を手伝うとか。先日も我が家では、マンションの中庭の雪かきを子どもたちと一緒に一時間ほど実施しました。小学生と保育園児ですから、あまりたくさんのことはできませんが、「これで配達屋さんの車が通れるようになったね」という言葉を子どもたちから引き出すことができたのは大きな収穫だったなと思います。他にも近所のお年寄りのために、駐車場の重い金属製の扉を開けてあげるですとか、そうした小さなことから始めるようにしています。

 それから、このことには子どもの教育を考えるうえでもう一つねらいがあります。それは今後子どもたちが人生を生きていく中で、苦境に立たされ、あるいは大きな試練に立ち向かう中で、肉体的、精神的な苦痛に直面することがあると思います。受験やスポーツの大会、仕事といった実生活の中では幾度となく、経験することになります。その時々をやり抜く、あるいは切り抜ける際に精神的な支えになってくれることの一つが奉仕の心を実践してきたという自信だと思うからです。自分のために、家族のために、チームのために、地域のためになどその範囲が広がっても具体的に相手をイメージできるのであれば、大きな支えになりますし、また、その人たちの中にはその考え方に賛同して応援してくれる人も現れるはずです。

外に開かれた心を持つことで得られる教育効果は計り知れません。

 

今回は、「奉仕の心を持つこと」について書きました。このことを大切にすると決めたのは恩師の言葉だったことも大きいのですが、ノブレス・オブリージュという考えを中学生で知り、自分なりに解釈する中でやはり人生を豊かにするために重要だと考えるようになったからです。いまの時代、高貴な身分ということだけではなく、誰かより少しでも「持てるもの」が分相応より少しだけ大きな「義務」を果たしていくことは素敵なことだと思います。この言葉と出会わせてくれた漫画『ジョジョの奇妙な冒険』と歴史小説ローマ人の物語』に感謝。

 

さて、そろそろ夕食の炒飯と中華スープの準備があるので今日はこの辺で失礼します。今夜は、ワインよりビール!

子どもの教育(1)

寒い日が続きますね。雪まで降って、ニュースでは「冬将軍到来!」、「大寒波!」と取りざたされています。それにインフルも…なんとか、家族みんな健康にのりきりたいものです。

 

さて、今日は子どもの教育について。どんな教育を子どもたちが受けられるよう環境を整えるか、いつも悩みます。僕自身はどうだったか、妻はどうだったか、僕には年の離れた兄が二人、姉が一人いるので、彼らにもきいたり…どんな大人に育ってほしいかによって幾通りもの考え方がありますし、仮に理想の大人像があっても、その道のりは様々でしょうから、結局、答えがあるものではないわけですが、それでも悩みます。

 

僕なりに本を読んだり、短い人生の中で得た教訓や恩師からの教えなどをもとにいろいろ考えて、いまのところ決めたことがこれから書く六つのことです。これらのことを大切にして、子どもたちにも伝えています。

まず大前提としてどんなに忙しかったり、大変であったとしても「いつも楽しく」という気持ちを忘れないこと。この言葉に僕は何度も助けられたので。それから…

  1. 奉仕の心を持つこと
  2. 教養があること
  3. 母国語以外の語学(まずは英語)を身につけること
  4. 専門分野で優れた力を発揮できること
  5. 品格があること

 随分大げさなこと、と思われるかもしれませんが、これから長い人生を歩む子どもたちの道しるべを、と考えれば決して大げさなこととは思いません。ただ、「2」や「3」、「5」については、僕なりの解釈が強く入っているので、次回もう少し詳しく書いてみたいと思います。

さて、そろそろ夕食の準備をしなくては!

はじめに

貧乏暇なしの会社員、Ryoです。

 

2児の親の僕が、今日から子育てと息抜きにまつわるよしなしごとを、男親の視点で少しずつ書き散らしていこうと思います。

 

男親だって悩んでいます。子どもたちとどのように向き合っていくか、仕事と家事、家族との時間の使い方、それに、たまには自分の時間もほしいものです。

しかも、悩んだ末にやってみても、うまくいかなかったり…むしろ、うまくいくことの方が少なかったりします。

 

このブログでは、そんな悩みやうまくいかなかったことも書いていくことで、僕自身にとって、それから読んでくれた人にとって、何かの気づきになればと思います。

 

ただ、いつも悩みやうまくいかなかったことばかり書いても、気が滅入ってしまいます。たまには、息抜きの時間について取り上げたいと思います。

 

キーワードは、グルメ、読書、映画。

美味しいもの好きなので、家でも外でも食べたものを少しずつ書いていきます。それから、食文化だけでなく、文芸や音楽、映像についても。

 

それでは、これからよろしくお願いします。